バラの季節がやってまいりましたが、今年は見に行くことがちょっと難しそうですね。
古くから世界中で愛されているバラですが、その種類はなんと4万種もおよぶといわれています。
今回はそんな数々のバラが見られる京都府内の名所と、そこに咲き誇るバラの花をご紹介。
見ているだけでも優雅なバラの香りに包まれた気分に……今回は画像でぜひ、楽しんでください。
(上の写真はバラ庭園(ガレリアかめおか) @亀岡市)
※掲載施設の中には緊急事態宣言下では閉園しているところもありますので、ご承知おきください。
古代のバラやマリー・アントワネットが愛したバラが咲く
すとろべりぃあいすバラ園 @舞鶴市
※見頃:5月上旬〜6月中旬
舞鶴市内の住宅街にあり、全日本品種第3位に選ばれたバラ園です。2000平米の敷地にはイングリッシュローズやオールドローズをはじめ現代バラやランブラー種など1100種類ものバラが咲き、バラ好きには堪らない空間です。
こちらの魅力は品種の多さだけでなく、日本でここだけしかないバラが2種も見られるということ。そのひとつがヒマラヤの麓で自生しているバラで、7000万年前、人類が誕生する前に生まれた「ロサ シノウィルソニー」。
3年毎しか咲かないといわれる白く可憐な花が今年咲く予定だったのですが……今年見られないのは、ちょっと残念ですね。
もうひとつは120年前に誕生した一重の「シルバームーン」。写真から見てもわかるように、上品でしとやかな姿の花ですね。
左上より時計回りにロサ・バンクシアエ・アルバ、ロサ ムンディ、ジュビリーセレブレーション、つるローズ・ゴジャール、ストロベリィアイス、ウィリアム・シェイクスピア2000
また、他にもマリー・アントワネットが香水に使っていたという「ロサ ムンディ」(写真:上段真ん中)なども見られるそうです。オーナーの亀井毅志さんに伺うと、現代ローズにはないオールドローズならではの上品な香りなのだとか。うっとりする高貴な香りなんでしょうね~。
その他、バーゴラ(棚)やアーチに絡まるバラはロマンチックで写真映えもバッチリ。オーナーのバラへの愛がたっぷり詰まった、まさしく「バラの園」を堪能してくださいね。
■■INFORMATION■■■
すとろべりぃあいすバラ園http://strawberryice.jp/
京都府舞鶴市福来120
0773-77-1267
10:00~18:00(オフシーズンは17:00まで)
休み:火曜日(ハイシーズンは無休)
料金:無料 ただしローズフェスティバル期間中のみ入園料が必要:大人300円、子ども100円
歴史ある植物園で京都や王室にちなんだ名前のバラを
京都府立植物園 @京都市
見頃:5月上旬〜6月上旬
京都市の北山にあるこちらは日本で初めてできた公立の総合植物園です。約24ヘクタールの園内には約1万2000種もの植物が植えられ、季節ごとに様々な植物が楽しめる府民の憩いの場になっています。
ばら園があるのは植物園の南側、正門の近くでモダンローズを中心に約320品種、1400株のバラを楽しむことができます。
約320種もの中には京都にちなんだ「高尾」「桃山」「嵯峨野」「貴船」「大文字」といった名のバラやグレース王妃に捧げられた「プリンセス・ドゥ・モナコ」、エリザベス女王の戴冠にちなんで名付けられた「クイーン・エリザベス」といった優雅な名前のバラも。一度にたくさんの品種が見られるので、同じバラでもこんなに色や形に個性があるのか~と驚かされますね。
緑に囲まれた園内からは比叡山も望められ、自然の中で一日のんびり過ごすことができますよ。緊急事態宣言下では閉園していますが、あけたらまたぜひ、訪れてみてください。
■■INFORMATION■■
京都府立植物園http://www.pref.kyoto.jp/plant//
京都府京都市左京区下鴨半木町
075-701-0141(京都府文化スポーツ部文化政策課 植物園)
9:00~17:00(入園は16:00まで)※5月16日(日)までは9:00~18:30(入園は18:00まで)
休み:12月28日〜1月4日
料金:一般200円、高校生150円、中学生以下無料
絵画の世界に迷い込んだかのようなバラ園
宇治市植物公園 @宇治市
見頃:5月中旬〜6月上旬
球場や陸上競技場などの運動施設が集まる宇治市の「太陽が丘」西隣ある植物公園です。起伏に富んだ10ヘクタールの園内は「春・夏・秋」と季節のゾーンに分けられ、さらに熱帯・亜熱帯の植物が楽しめる「温室」や世界でも有数の規模を誇る立体花壇「花と水のタペストリー」、「ハーブ有用植物園」などがあります。
5月になると春のゾーンの「バラの小径」には、優雅な香りのツルバラ「リージャンロードクライマー」をはじめ原種のバラやオールドローズ、イングリッシュローズなど約40種のバラが咲き誇ります。
道は舗装されているので車イスやベビーカーの方も安心ですよ。安心しておでかけできるようになったら、ぜひ現地訪問してみてくださいね。
また、グラデーションが美しい八重のツルバラ「トレジャートローブ」がガゼボ(東屋)一面に咲く姿はロマンチックで、印象派の絵の世界に迷い混んでしまったかのような気分になります。
4月には植物園内に新しくカフェ「FOR THE LIFE CAFÉ」もオープン。葉山コーヒー監修のオリジナルコーヒーが楽しめるそうなので、
少し先になりますが、おでかけOKな日常がかえってきたら、テイクアウトをしてコーヒー片手に散策したいものですね。
■■INFORMATION■■■
宇治市植物公園https://uji-citypark.jp/botanical/
京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
0774-39-9387
9:00~17:00(入園は16:00まで)
休み:月曜日(祝日の場合は翌日)
料金:一般600円、小・中学生300円
バラのトンネルと「アンネのバラ」
綾部バラ園 @綾部市
見頃:5月下旬〜6月中旬
あやべグンゼスクエア内にあり、造成から苗の植栽まで総勢500名を超える市民ボランティアさん達による手作りされたバラ園です。
現在も綾部市内のほか福知山や舞鶴などの180名にも及ぶボランティアさんによって維持されています。
園内にはバラのアーチがいくつかありますが、一番人気は、トンネルの下で記念写真を撮ると幸せが訪れるという言い伝えがある!? といわれている、ツルバラの「アンジェラ」のアーチ。
また、1200本あるバラの中でも特に見ていただきたいのが、『アンネの日記』の作者・アンネ・フランクの父オットー氏から送られた苗木から育った「アンネのバラ」。
咲き始めは黄金色、次第にサーモンピンク、赤へと色がどんどん変わっていくので、いつ訪れても違った魅力が楽しめるそうです。
また、小さな白色の花を沢山つける「真珠貝」も人気。花は小さいけれど枝垂れのように咲く姿は圧巻! 近くで見るとパールのような豊かな白色で、中央に淡いピンクを残したかわいい花が咲きます。
また昨年、開園10周年を記念して展望台が完成。 今後は、上からの景色も楽しめそうですね。
■■INFORMATION■■■
ナチュールシロモト欽明台店http://www.ayabe-gunze-square.com/rose/
綾部市青野町亀無(あやべグンゼスクエア内)
0773-43-0811(あやべ特産館)
9:00~17:00
休み:火曜日(祝日の場合は翌日。春のバラまつり開催中は無休)
料金:無料
道の駅で楽しめるバラのトンネルがロマンチック
バラ庭園(ガレリアかめおか) @亀岡市
見頃:5月下旬〜6月上旬
国道9号線沿いにある道の駅「ガレリアかめおか」の西側に隣接するバラ庭園です。園内は自由に観賞することができ、約40種900本のバラが植えられています。
道の駅から進んで行くとまず目にするのが、このフォトジェニックなバラのアーチ。 良い香りに包まれたピンク色のトンネルをくぐる時、まるで絵本の主人公になったような気分になれます。駐車場からすぐなので訪れた時にはぜひ、立ち寄ってくださいね。
■■INFORMATION■■
ガレリアかめおかhttps://www.galleria.or.jp/
亀岡市余部町宝久保1-1
0771-29-2700(一般社団法人かめおかコンベンションビューロー)
9:00~20:00
休み:なし
料金:無料