千年以上も都が続いた「京都」。今でも京都府内には歴史的な建造物が数多く残っていますね。それぞれの時代によって役割や形が変わり、時には謎が含まれていたりと、ちょっとミステリアスな部分があるのも建造物の魅力。そこで、これまでKYOTO SIDEで取り上げてきた「歴史的建造物」をまとめてみました! 手始めは古代編をピックアップ!!
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
京都にも古墳がいっぱい!!
古代ロマンを感じる絶景スポット「大成古墳群」
「大成古墳群(おおなるこふんぐん)」は“群”というだけあって16基以上の古墳が集まる場所。およそ6世紀後半から7世紀はじめごろの古墳といわれ、石室のタイプは時代によってさまざま。石材は柱状節理(火山活動によりマグマが海水で冷えて収縮して生じる柱状の割れ目)の発達した安山岩が使われています。このエリアは京都府京丹後市の経ヶ岬から鳥取県鳥取市の白兎海岸までの京都・兵庫・鳥取3府県にまたがる広大な「山陰海岸ジオパーク」で、ユネスコ世界ジオパークにも認定されています。周辺には鬼退治伝説が伝わる巨岩など、古代ロマンを感じるスポットもあるのでドライブにもおすすめ!!
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大成古墳群
住所:京丹後市丹後町竹野
交通アクセス:京都丹後鉄道「網野駅」下車、乗り換え、丹後海陸交通バス停「竹野」下車徒歩10分/山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから約30分
弥生時代に造築された国内最大級の方形墳丘墓「赤坂今井墳墓」
京丹後市峰山町にある「赤坂今井墳墓」は3世紀前半(弥生時代末期)に国内最大級を誇った墳墓といわれています。南北39m、東西36m、高さ3.5mの大きさで、被葬者は女性と推定。2番目の大きさの墓穴に埋葬された木棺からは“垂飾”というイヤリングのようなものや、ガラス玉の装飾が施された頭飾りが出土しており、これらの出土品を復元したものが「丹後古代の里資料館」で展示されています。
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赤坂今井墳墓
住所:京都府京丹後市峰山町字赤坂
交通アクセス:京都丹後鉄道「峰山駅」下車、乗り換え、丹後海陸交通バス停「石丸」から徒歩5分/山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから車で約20分
日本海側最大級の前方後円墳「網野銚子山古墳」
「網野銚子山古墳」は全長約198m。日本海地方最大級の前方後円墳といわれています。現在はのどかな畑と住宅地に挟まれた場所ですが、かつて古墳のすぐ下は潟湖(せきこ=砂州などによって海の一部が外海と隔てられてできた湖沼)になっていたそう。この古墳は日本の第11代目天皇である垂仁天皇の皇后、ヒバスヒメが埋葬された大和(現在の奈良)の佐紀陵山古墳と相似形であることや、中央集権があった大和や河内の国の古墳をモデルにした築造の前方後円墳にみられる特徴がみられることから、網野銚子山古墳はヒバスヒメの弟のミカドワケ王のものではないかと推定されています。
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網野銚子山古墳
住所:京丹後市網野町網野
交通アクセス:京都丹後鉄道「網野駅」から徒歩20分/山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから車で約30分
日本海側で2番目に大きな前方後円墳「神明山古墳」
「神明山古墳(しんめいやまこふん)」は、京丹後市丹後町にある古墳。4世紀後半(古墳時代前期後半)の築造で、全長約190mの前方後円墳。日本海を見下ろす丘の上に築かれており、現在は大きな山のようにしかみえませんが、網野銚子山古墳に次いで日本海側では最大級の前方後円墳です。石室は破壊されていましたが、碧玉製の合子など当時の権力を示すものが出土していることから、この地方を支配していた豪族の墓といわれています。後円部頂上からは日本海が眺望でき、古代の海岸線と平行に築造されていることがわかります。
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神明山古墳
住所:京丹後市丹後町宮
交通アクセス:京都丹後鉄道「峰山駅」または「網野駅」下車、乗り換え、丹海バス停「丹後庁舎前」から徒歩10分または「てんきてんき村」から徒歩15分/山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから車で30~40分
京都府内最大規模の円墳「私市円山古墳」
綾部市私市町にある「私市円山古墳(きさいちまるやまこふん)」は京都府内最大規模の円墳。舞鶴若狭自動車建設の際、偶然発見され、1988年(昭和63年)に公表。京都府内最大規模の円墳にも関わらずひっそりと姿を隠していた古墳です! 墳頂部中央から発見された木棺内からは、短甲・冑・錣(しころ)・鉄刀・鉄鏃(てつぞく)・農工具・鏡・玉類などの副葬品が出土しています。
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私市円山古墳
住所:綾部市私市町円山
交通アクセス:JR綾部駅よりあやバス西坂線「湯殿バス停」下車、徒歩5分/舞鶴若狭自動車道「福知山」ICより約20分
奈良市と木津川市の境にある「石のカラト古墳」
奈良市と木津川市の境にある「石のカトラ古墳」。標高112mの丘陵緩傾斜面に築造された上円下方墳で、国の史跡に指定されています。立地から、平城京遷都に関係する皇族の墓ではないかと言われており、現在は築造当時の姿を復元して公園として整備されています。
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石のカラト古墳
住所:木津川市兜台2
交通アクセス:近鉄高の原駅から徒歩約15分/京奈和自動車道「山田川」ICから国道163号経由、約5分
聖武天皇 第五皇子の陵墓
茶畑の頂上にある「安積親王陵墓」
京都府の茶の産地、相楽郡和束町にある「安積親王陵墓(あさかしんのうりょうぼ)」。地元では通称「たいこ山古墳」とも呼ばれており、宮内庁より安積親王の陵墓として決められています。安積親王は奈良の大仏をつくったことで知られる聖武天皇の第五皇子で、17歳という若さで命を落としました。かつての都である平城京(奈良県奈良市)・恭仁京(京都府木津川市)・紫香楽宮(滋賀県甲賀市)を結ぶ街道を、親王が愛でたという逸話から、この地に葬られたと伝わっています。
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安積親王陵墓
住所:相楽郡和束町白栖
交通アクセス:JR大和路線「加茂駅」からバスで20分、「和束山の家前」下車から徒歩で10分
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