森を埋め尽くす純白の花が魅せる奇跡の絶景!綾部のシャガ群生地

見渡す限り咲き誇る、無数の白い花――。
神秘のヴェールに包まれた静謐な森の中で、木漏れ日に照らされてキラキラと輝くその光景は、まるで純白の絨毯のよう…。
ここは、京都府綾部市の“水源の里”で知られる老富(おいとみ)で、4年前に発見された「シャガ群生地」です。
今年も4月下旬から5月中旬にかけて、このような幻想的な風景を見ることができます!!

シャガってどんな花??

まずは、「シャガ」について簡単にご紹介。 シャガは、白地に黄色と紫の個性的な模様が入ったアヤメに似た植物で、人里近い湿った森林に群生する常緑多年草です。 草丈は30〜50センチほどで、地下茎を伸ばして群生するのが特徴。 地元では“ミソショウブ”と呼ばれており、もともとは近隣の民家の軒先でちらほら見られていた、住民のみなさんにとっては身近な花だそうです。

綾部市の奇跡のシャガ群生地、発見のストーリー

このシャガ群生地が発見されたのは、今から4年前の2015年の春。 綾部市の写真家・鈴木隆さんが、風景撮影のポイントを探すために入った老富地区の市茅野(いちがや)で、この奇跡のような光景と出合いました。 森の中に見渡す限り広がる純白のシャガの群生は、全国でも類を見ないほどの規模。鈴木さんから連絡を受けて駆けつけた地元の人々も自然が創りあげた美に驚嘆…そして、普段自分たちが何気なく目にしていた身近な花が、地域の宝であるということに気づきました。

綾部市では、過疎化や高齢化が進んだ集落を「水源の里」と位置づけて集落再生に取り組んでいます。その地である老富で見つかった貴重な観光資源。 多くの方に現地へ来て楽しんで見てもらえるよう、住民による美化作業が行われ、400m以上続く「シャガの小径」を整備しました。 また、昨年(2018)には開花時期に合わせて休憩所「花やどり」をオープン。今年(2019年)は、3月23日~5月19日の水・金・土・日・祝日が営業日です。老富の特産物の販売や、ぜんざい、お茶、コーヒーなどの軽食もありますよ。

開花時期の目安は4月下旬から5月中旬と言われていますが、実際の開花状況は必ず確認してからお出掛けくださいね。
(※ 綾部市観光協会:0773-42-9550)
SNS映え間違いなしのシャガ群生地、要チェックですよ〜!!

見どころがたくさん!綾部市周辺の観光情報

シャガを見に行く際に一緒に訪れたい、お立ち寄り情報をご紹介です。

これからはじまる爽やかな新緑の季節は、外に出るのが本当に気持ち良いですよね。 ドライブやサイクリングをしながらシャガを見に行くのはいかがでしょう?
あやべグンゼスクエアでは、自転車の空気を入れたりできるサポートステーションや、
新鮮な地元野菜やご当地お土産を買えるあやべ特産館、
1200本のバラが咲き誇る綾部バラ園(春のバラまつり:5月18日〜6月23日開催)などがあります。
2019年3月にリニューアルオープンしたあやべ温泉では、「美肌の湯」として知られる天然温泉を楽しめるほか、
新たに壺湯や畳スペースも誕生。疲れた体を癒せますよ。
詳しくは、花のまち「綾部市」サイクリング&ドライブコース・春版をチェックしてみてください♪
京都府綾部市の新しい観光スポットであり、自然が魅せる幻想的なシーンを、ぜひ現地でじっくりと観賞してみてください。

■■INFORMATION■■
水源の里老富 シャガ群生地
住所:綾部市老富町在中
問い合わせ:0773-42-9550(綾部市観光協会)
料金:200円(運営協力金) 服装:森の中なので汚れても良いスニーカーや登山靴がおすすめ!
駐車場:あり
アクセス:【自動車】国道27号「山家」交差点から府道1号に入り、福井県境まで直進

★こちらの「水源の里老富MAP」もチェック♪